長いとは?/ レイク
[ 458] 読みが長い漢字
[引用サイト] http://f7.aaa.livedoor.jp/~kanji/long.html
読みが長い漢字って、どんなものがあるでしょうか?常用漢字のなかでは承(うけたまわ)る、慮(おもんぱか)るなど、5文字が最高のようです。JIS漢字では、糎(センチメートル)が最高でしょう。でも、大漢和辞典にはもっと読みが長い漢字がたくさんあります。例えば、(たけのこのつけもの)や、(あめがふりはじめる)など。 「たけのこのつけもの」ならまだ考えられるにしても、「あめがふりはじめる」を訓としてとらえるには少し抵抗があるだろう。なぜ「雨が降り始める」と書けるのにわざわざ漢字を用意するのか、と思うかもしれません。でも、中国でできた漢字は、その意味に当てはまる漢字が多ければ多いほど文章を表現するのに便利だったのでしょう。そのおかげでぼくたちも楽しむことができるし。 というわけで、訓読みが長い漢字を集めてみました。まずは10文字から入っていきます。なお、大漢和辞典では送りがなを考えていませんので、ここでも普通では「送りがな」になるところも含めて考えたいと思います。 おおかぜのおこるさまおぉぉ・・・おこってる、おこってる、おこってる!風が3人で力を合わせればすごい大風がおこるでしょう!とばされないように注意してください! ことばがただしくないこの漢字があるおかげで、昔も正しくない言葉を使っている人がいたと考えれますられます。口の達人=よくしゃべる人(?)は間違った言葉を話すようになると言うことでしょうか…? やまがたかくけわしい高くて険しい山には(やまい)があり鬼がいる!?「鬼」は分かりますが、やまい、というのがちょっと意外な気がします。。山登りをするときにはしっかり健康に注意した方がいい、ということかな? ここから11字のものです。(10字のものは一部しか紹介していませんが、ここからは全て載せることにします。) くるまのよこぎのおおいこの4字全部そう読みます。「横木」って何だ?と思ったのでいろいろ調べてみましたが、なかなか分かりません。そこで大漢和辞典で引いてみると、4つとも「車の軾上のおほひ」と書いてあります。「軾」というのもあります。今度は「軾」を調べてみると、「軾上」はありませんでしたが、しっかりした説明が付いていました。「しょく。車輿の床の方から兩旁、車輿の深さの三分の一のところまで折り曲げて、三尺三寸の高さにさしわたしてある木。車上から意をあらはすときは此の木の上に兩手を掛けて身を伏せる。」はっきり言って意味が分かりませんが、とにかく横木覆いを表している字なんですね。(誰か分かりやすく説明できる人、お願いします!)さて、この4字の関係ですが、を引くと「或は・・に作る。」と、を引くと「・・・に同じ。」と、を引くと「・に同じ。の俗字。」と、を引くと「に同じ。」とあるように、それぞれつながり合っているようです。また、この「」・「」・「」は、同じ意味ですが索引に載せられなかっただけだと考えられます。 こめをたくわえるうつわこれは割とまともですね。は貯金の「貯」の右側にあるので「たくわえる」の意味だと思うし、左側はよく分かりませんが、はほとぎ・かめの意味です。米に関係ある「田」も入っているし、かなり普通だと思います。 しょしょくをもるうつわ黍稷(しょしょく)とは、きびのこと。ということできびを盛る器、ということなのですが、なぜ「玉へん」に「齊」(ひとしい・ととのっている・おさめるの意)でこのようなな意味になるのかはよく分かりません。なお、この字には他にも「玉のきず」「玉に似た石」などという意味もあります。 ながれのたいらなさま「閔」はあわれむ・同情する、という意味ですが、流れの平らなことは同情されるべきことなのか?よく分かりませんが…。 むらさきあおのひらひも紫青って…、このような色でしょうか。「青紫」ならヨウ素でんぷん反応のときの色として理科で出て来ますが、「紫青」はあまり聞きませんね…。 あるきかたがただしくないおいおい・・・そんな滅多に使わないようなことをわざわざ1つの漢字で表す必要なんてないじゃないか…と思っていたけど、Googleで「歩き方が正しくない」で検索するとなんと4件ヒット!(うち1つはこのページ)これ、一番面白い訓だと思います。でも、「あるきかたがただしくない」と言う漢字を作る前に、「あるきかたがただしい」という漢字を作った方がいいと思うけどな…。 いしをふんでみずをわたる「石」に「水」で「石を踏んで水を渡る」とはすごいですね・・・。「踏む」と「渡る」はどこで説明しているのでしょう?謎です。 ひさしくなおらないやまいこれは分かりやすいですね。体に病が固まり付いているということですか。そんなことになるまえに溶かして取ってしまってくださいね。実はこの字はJIS漢字で、「痼」と表示できるのですが、漢検1級の人はこんなのを覚えているのでしょうね。「しこ(り)」「ながわずら(い)」という訓で覚えていると思います。 みじかいかみやひげのさま「かみやひげ」というので字数を増やしているのはちょっとずるい気もしますが、まぁ、いいか。には「ひげが短く白いさま」の意味もあります。は、調べてみるとそのような意味がありません!「短いひげ」「髮が白い」「かみのさま」「髮が美しい」という意味しか載っていませんでした。こんなのが第3位を取っていいのか!? ほねとかわとがはなれるおと実際に見てもやっぱり「骨と皮とがはなれる。」しかもこの字で始まる熟語もあります!「爾」と「然」、両方とも意味は「皮と骨とがはなれる時に發する。ばりばり。べりべり。」だそうです。うーん、想像できないな・・・、というか恐ろしい! まつりのそなえもののかざり字義としては「祭の供物のお下り」とあります。なお、は別の字で、「短いしたぎ」の意味。 さて、読みが長いものを並べてきましたが、お楽しみいただけたでしょうか?もう少し面白く解説を書けたらな…と思います。 |
レイクのサイトです。